「ありがとうファンド」の目論見書が更新
2019年11月29日、ありがとう投信が運用する「ありがとうファンド」が目論見書を更新したと発表しました。
新しい「交付目論見書」、「請求目論見書」は以下で確認できます。
なお、新しい目論見書の使用開始日は2019年11月30日です。
「ありがとうファンド」の投資先を追加
同時に投資先に新たなファンドが追加されたことも掲載されています。
また、新投資先ファンドが追加されたことに関連して、「ありがとうファンド」投資信託約款変更も告知されました。
ありがとう投信|「ありがとうファンド」投資信託約款変更のお知らせ
新たに追加された投資先ファンドは以下の通りです。
- アバディーン・スタンダード・SICAV I- エマージング・マーケッツ・スモーラーカンパニーズ・ファンド クラス I(ルクセンブルグ籍米ドル建て外国投資法人)
- SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
なお、「キャピタル・グループ・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ クラス Z(ルクセンブルグ籍円建外国投資法人)」が投資先から削除されています。
新しい「交付目論見書」の変更点
以前の目論見書は2019年5月30日に作成されたものでした。
今回、半年ぶりに更新されたのですが、大きな変更はありません。
ただし、おじさんが気になった点をいくつか紹介します。
投資先ファンドの変更
投資先ファンドに追加や削除があったのは先に紹介した通りです。
これにより、目論見書の投資先の記載も微妙に変わっています。
例えば、投資信託の仕組みを説明するページでは、以下のように投資先ファンドのロゴが表示されています。
以前の交付目論見書では、ここに「バンガード」や「キャピタルグループ」のロゴがありました。
しかし、新しい交付目論見書では「バンガード」や「キャピタルグループ」のロゴはなくなっています。
各資産クラスの指数が一部変更
交付目論見書には、ファンド基準価額と他の代表的な資産クラスとの騰落率の比較が掲載されます。
そこで、各資産クラスの指数として代表的な指数と騰落率が比較されて掲載されるのですが、ここにいくつが変更点があります。
先進国株には「MSCI Kokusa(i World ex Japan)Index」がこれまで利用されていましたが、新たに「FactSet Market Indices Developed Countries(配当込み)」が使われるようになったようです。
また、新興国株には「MSCI EM(Emerging Markets)Index」が利用されてきましたが、新たに「FactSet Market Indices Emerging Countries(配当込み)」が使われるようなったようです。
同様の指数とはおもいますが、別のインデックスが採用されるようになったことが分かります。
「外国税額控除」の記載が追加
新しい交付目論見書では、「外国税額控除」の記載が追加されています。
※2020年1月1日以降の分配時において、外国税額控除の適用となった場合には、分配時の税金が上記と異なる場合があります。
引用:ありがとうファンド交付目論見書(2019年11月)
この点は、さわかみファンドの交付目論見書にも同様の記載が追加されていました。
ありがとうファンドは海外の投資比率が高いので、「外国税額控除」による影響が大きいかもしれません。