ひふみプラスの資金流出が止まりません。
たった3カ月で900億円を超える資金流出超過となったようです。
半年で1000億円の流出から復活したが
レオス・キャピタルワークスの運用する「ひふみプラス」の資金流出入は、あまりよくありません。
というのも、2020年3月にこんな記事を書いたばかりです。
急成長して、一躍人気ファンドに躍り出た「ひふみプラス」ですが、最近の流出はちょっと激しいのです。
「ひふみプラス」の1年間の月別資金流出入(グラフ)
過去1年間(2019年9月から2020年8月まで)の「ひふみプラス」の資金流出入をグラフ見しました。
ちょうど1年前の2019年9月から資金流出が激しくなり、半年で1000億円を超える流出超過となったのは先ほど言ったとおりです。
その後、今年3月、4月は純流入へと転じていましたので、勢いを取り戻したと期待していました。
しかし、大きく流出超過へと戻ってしまい、6月は過去最高の537億円の流出超過となっています。
7月、8月も高水準の資金流出超過が続いています。
ここ3カ月の合計は約926億円の流出超過となっています。
このままでは、来月になれば、4カ月で1000億円超えの流出となります。
半年前よりもスピードを増して流出が進んでいます。
「ひふみプラス」の流出は続くのか?
「ひふみプラス」の資金流出傾向はまだまだ続くのでしょうか?
将来のことは誰にも分からないのですが、8月下旬は毎営業日の約20億円が流出しています。
なので、9月もしばらくは流出が続きそうな傾向が見てとれます。
多くの投資家は、基準価額が高くなっているので、利益確定をしたいと思っているでしょう。
このところ株高で、「ひふみプラス」の基準価額は43000円を超えるまで上昇しています。
株高が続けば、まだまだ利益確定売りが続くのではないでしょうか。
反対に、株安になると流出は止まるのかもしれません。
純資産総額はそれほど減っていない
「ひふみプラス」の純資産総額をみれば、この3カ月で約500億円の減少です。
これは、基準価額が上昇傾向にあったため、信託財産の価値が上がり、純資産総額が増えたためです。
ただし、実際に投資家がファンドを購入した金額と解約した金額を差し引きすると、ファンドからは900億円以上が出ていっています。
ですから、ファンドについて投資家からの人気を見るときは、純資産総額だけでなく、毎月の資金流出入もチェックしましょう。
最近は多くの投資サイトで資金の流出入が確認できるようになっています。
わたしみたいに、マニアックに自分で計算しなくても大丈夫です