ひふみプラス、半年で資金流出が1000億円超!?

レオス・キャピタルワークス

レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみプラス」の資金流出が続いているようです。

「ひふみプラス」は、純資産総額が5000億円割れとの報道もありました。

「ひふみプラス」の最近の資金流出入について詳しく見てみましょう。

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ひふみプラスが5000億円割れの報道

2020年3月5日、日本経済新聞で『2月末の投信残高、「ひふみ」が5000億円割れ』という見出しの記事が出ていました。

2月末の投信残高、「ひふみ」が5000億円割れ - 日本経済新聞
国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETFを除く)で、2月末時点の純資産総額(残高)首位は11カ月連続で「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」だった。残高は1兆1224億円と前月から112億円増え、上位20本のうち最大の伸びとなった。「グロイン」は2月10日の決算で1万口あたりの分配金を設定...

一時は6600億円を越えるまで純資産総額を膨らませた「ひふみプラス」です。

しかし、2020年2月末時点では4720億円にまで減っています。

基準価額の下落とともに、純資産総額が減ってしまうのは、仕方がないことです。

しかし、ピークから2000億近くも純資産総額を減らしてしまったのは基準価額の下落だけが原因ではないようです。

ファンドの解約が増えれば純資産総額も減る

基準価額の下落以外に純資産総額が減らす原因となるのは、新しくファンドに入ってくる資金よりもファンドが解約される金額のほうが大きくなる場合です。

例えば、1カ月に100億円分が販売されて運用資産に100億円が加わったファンドに、同月換金が200億円あったとしましょう。

この場合、100億円の資金が流出超過となり、仮に基準価額に全く変動がなくても、ファンドの純資産総額は100億円減ってしまいます

「ひふみプラス」は資金流出が続いている?

「ひふみプラス」が純資産総額を減らしたのも、基準価額だけが原因ではなさそうです。

1年前の2019年2月末時点では、純資産総額は6017億円で、基準価額は37,146円でした。

1年経過した2020年2月末時点では、純資産総額4720億円で、基準価額は35,804円です。

基準価額は3.6%の下落です。

しかし、純資産総額は21.6%(1297億円)減少しています。

はやり、かなりの資金流出があったと推測できます。

半年間で「ひふみプラス」から1000億円の資金流出

ひふみプラスは設定以来、基本的に月次ベースで資金流入超過となることがほとんどでした。

しかし、2019年3月頃から、資金流出超過となる月が目立つようになります。

「ひふみプラス」の月次の資金流出入を推計してみると以下のグラフになります。

投資信託協会のデータから当サイト推計により作成

2019年9月から資金流出超過の月が続くようになり、12月には350億円を超える資金流出超過となったと推定されます。

2019年9月から2020年2月までの半年間で1000億円を超える資金流出超過となったようです。

「ひふみプラス」はこのまま資金流出が続くのか?

「ひふみプラス」資金流出超過となるこの傾向は続くのでしょうか?

将来のことは分かりませんが、グラフから見ても分かるように、2020年2月の資金流出超過額が減っているのは明るい兆しかもしれません。

2月は資金の流出超過ですが40億円程度にとどまっています。

新型コロナウイルスの影響で市場が暴落したときには、レオス・キャピタルワークスから、現金比率を30%にまで高めたという力強いコメントも発表されました。

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もしかしたら、こうした強いメッセージも影響して引き続き「ひふみプラス」に運用を任せたいと思い解約を見送った投資家もいるかもしれません。

2020年3月は資金流入超過になるといいですが、投資家はどう判断するのでしょうか?

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