「Yamatoさわかみ事業継承機構」の間違いを詳しく説明していきます。
ある意味、「間違い探し」だと思ってください。
でも、ちょっと初めに分析してみました。
「Yamatoさわかみ事業継承機構」 の何が間違いなのか?
びっくりさせるタイトルで申し訳ございません。
「Yamatoさわかみ事業継承機構」の事業内容やビジョンが間違っているとかそういった内容では一切ありません。
ちょっとした間違え探しクイズだと思ってください。
正解は以下の通りです。
正:「Yamatoさわかみ事業承継機構」
誤:「Yamatoさわかみ事業継承機構」
つまり、言いたいのは「承継」と「継承」の違いです。
間違えやすい「事業承継」と「事業継承」
さわかみ投信に関連するニュースとして、「Yamatoさわかみ事業承継機構とは」の記事を書いたときに、おじさん自身も危うく「承継」と「継承」を間違えたまま記事をアップしてしまうところでした。
なんと、公式サイトでも一部で「Yamatoさわかみ事業継承機構」となっており、会社名を誤った状態で掲載をしているページがありました。
関係者も間違えてしまうぐらいなのですから、多くの人は混同してしまっているのかもしれません。
さわかみ投信の関連としては、すこし横道にそれてしまうのですが、「承継」と「継承」の違いを掘り下げてみたいと思います。
「承継」と「継承」の違いは
では、「承継」と「継承」は単語レベルでは意味がどのように違うのでしょうか。
それぞれを、辞書で調べてみることにしました。
「承継」を辞書で調べると
『広辞苑第七版』(岩波書店)で、「承継」について調べると以下のように説明されています。
①うけつぐこと。継承。
②〔法〕権利または義務をそのまま引き継ぐこと。
引用:『広辞苑 第七版』(岩波書店)
受け継ぐことを意味しており、「承継」には「継承」意味もあることが分かります。
「継承」を辞書で調べると
引き続き、『広辞苑第七版』(岩波書店)で、「継承」について調べると以下のように説明されていました。
うけつぐこと。承継。「戦争体験を―する」
引用:『広辞苑 第七版』(岩波書店)
「継承」も受け継ぐことを意味しており、「承継」の意味もあることが分かります。
結局、何が違うのか? 「承継」と「継承」
辞書を調べるだけでは、あまり違いが分かりませんね。
ポイントは、「承継」の意味の②にある「〔法〕権利または義務をそのまま引き継ぐこと。」の部分でしょう。
「承継」には法律用語として権利や義務を引き継ぐことの意味があることが分かります。
「事業承継」?それとも「事業継承」なのか?
ビジネスや公式の場では、法律用語としての意味合いもある「事業承継」を使う方が「事業継承」を使うよりも良いと思われます。
実際、法律の名称としても「承継」という単語が採用されている例があります。
例えば、「経営承継円滑化法」(正式名称:中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律)があります。。
また、中小企業庁が用意している資料に「事業承継マニュアル」があり、「事業承継」という単語が使用されています。
やっぱり「事業承継」を使ったほうがよさそう
「事業承継」と「事業継承」で意味するところはほとんど同じで、混同して使っても問題はないと思われます。
ただし、ビジネス場面では今後「事業承継」で統一した方が無難のようです。
おじさん的には、「事業継承」のほうが聞き慣れている印象なのですが、今後は、意識して「事業承継」を使おうと思います。
なお、M&A関連の情報サイト「M&A online」に掲載されている記事もとても参考になります。
「事業承継」と「事業継承」で迷ったら一度確認しておきましょう。