「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」の結果をここで報告したいと思います。
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019(FOY2019)結果発表
2020年1月18日、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」の表彰式が行われました。
結果をご紹介したいと思います。
直販投信の各ファンドはどのような結果になったのでしょうか。
投信ブロガーが選ぶ!FOY2019のトップ5
それでは、トップ10を上位から順番にご紹介します。
第1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が1位となりました。
「全世界株式(オール・カントリー)」というネーミングの通り、このファンド一つで全世界に投資できるという優れものです。
もちろん全世界には、日本も含まれています。(2019年9月末現在7.3%)
加えて、三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズということもあり、信託報酬も業界最低水準です。
とりあえず、世界中の株式に投資したいときには便利なファンドだと思います。
48人の投信ブロガーから、145ポイントを獲得しています。
昨年は3位でしたが、1位となった理由も分かります。
ただし、世界中の株式市場にまんべんなく投資できそうなネーミングですが、実は50%以上は米国株が組み込まれます。 (2019年9月末現在55.8%)
第2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
2位にランクインしたのは、引き続き三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズからで、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
36人の投信ブロガーから97ポイントを獲得してのランクインです。
S&P500指数(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果をめざすファンドです。
アメリカの代表的な指数である、S&P500に手軽に投資でき、信託報酬も低いことが評価されています。
昨年は8位でしたが、2位までランクアップしてきました。
米国市場が堅調なこともあってか、基準価額も純資産総額も右肩上がりです。
第3位:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
さらに三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimが続き、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が第3位です。
34人から86ポイントの投票を受けてのランクインです。
なんと、トップ3をeMAXIS Slimシリーズが独占です。
このファンドは、先進国株式インデックスですが、日本は含まれていません。
つまり、日本を除く先進国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざすものです。
具体的には、「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動させます。
第4位:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
第4位には、ニッセイアセットマネジメントが運用する「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が入りました。
30人から80ポイント獲得です。
3位の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」と同じく「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する成績を目指します。
eMAXIS Slimのほうが、信託報酬が低いため競り勝ったようです。
しかし、ニッセイのほうが純資産総額が多く2倍ほどあるのを評価するブロガーもいるようです。
第5位: eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」が第5位です。
上位5ファンドのうち、4ファンドが三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズとなりました。
このファンドの特徴は以下の資産に均等に投資することです。
- 国内株式 12.5%
- 先進国株式 12.5%
- 新興国株式 12.5%
- 国内債券 12.5%
- 先進国債券 12.5%
- 先進国リート 12.5%
- 新興国リート 12.5%
しっかりと分散投資をしたい場合、このファンドひとつで幅広い資産に分散投資ができてしまいます。
27人の投信ブロガーから支持をうけ、71ポイントを獲得しました。
「投信ブロガーが選ぶ!FOY2019」6位から10位まで
第6位から10位までのランクインを紹介します。
以下の通りとなります。
順位 | 運用会社 | ファンド | ポイント | 人数 |
第6位 | 楽天投信投資顧問 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 45 | 16 |
第7位 | セゾン投信 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 43 | 16 |
第7位 | 日興アセットマネジメント | グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型) | 43 | 16 |
第9位 | ザ・バンガード・グループ・インク | バンガードトータルワールドストックETF(VT) | 42 | 14 |
第10位 | SBIアセットマネジメント | SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | 40 | 21 |
注目すべきは、直販投資であるセゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が同点7位にランクインしたことです。
おじさんは、直販投信やアクティブ・ファンドがインデックスファンドに負けずにランクインしてくれることを願っていました。
昨年は第6位だったのでのですが、7位でも大健闘です。
「投信ブロガーが選ぶ!FOY2019」第11位から20位まで
第11から20位までを紹介します。
- 11位 たわらノーロード先進国株式
- 12位 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね
- 13位 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- 14位 ひふみ投信
- 15位 結い2101
- 16位 楽天全世界株式インデックス・ファンド
- 17位 野村つみたて外国株投信
- 18位 eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
- 19位 野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型
- 20位 eMAXIS Slim 新興国株式
直販投信のファンドが2本ランクインしました。
レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみ投信」と鎌倉投信が運用する「結い2101」です。
2018年はコモンズ投信が運用する「コモンズ30ファンド」もランクインしていましたが、今年はトップ20に入ることができませんでした。
「投信ブロガーが選ぶ!FOY2019」を振り返って
投信おじさんは今年はじめて投票に参加しました。
直販投信を応援する目的でこのブログを運営していますので、直販投信がたくさんランクインしてくれることを願っていました。
同時にインデックスファンドがもてはやされる流れの中で、直販投信を中心としたアクティブ・ファンドの存在が忘れられてしまっている危機感もありました。
今回、直販投信の3ファンドがランクインできたことで、まだまだアクティブ・ファンドの評価があることが分かります。
もっともっと、直販投信が成長して、投信ブロガーや多くの個人投資家から注目されますように。