セゾン投信が運用する「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が引き続き好調です。
2020年9月は、過去最高の純資金流入となったもようです。
詳しくみていきたいと思います。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの資金流入
さっそく、ここ1年間(2019年10月~2020年9月)の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の資金流出入額を見てみましょう。
以下のグラフの通りになります。
2020年3月には、純流入が激減してちょっとだけ心配してしまいました。
もうひとつの「セゾン資産形成の達人ファンド」との資金流入金額も大きく開きがでてきていましたし。
しかし、そんな心配な無用だったようです。
2020年9月の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、約22.8億円の流入超過となりました。
これは過去最高金額を更新したことになります。(これまでの最高は2020年5月の約21.1億円でした。)
社長交代があるも、資金流出入は止まらず
セゾン投信といえば、最近、社長の交代がありました。
中野晴啓氏から園部鷹博氏に6月に交代があったばかりです。
直販投信の傾向としてスター的存在の創業経営者が事実上の広告塔になっていることが多いのです。
例えば、さわかみ投信の澤上篤人氏やレオス・キャピタルワークスの藤野英人氏などですね。
ですから、社長の変更はそれなりにインパクトのあることです。
セゾン投信の中野氏もメディア露出が多かった(なにせ「積立王子」ですから)ので、社長を交代するのは顧客が不安に思ってしまう可能性さえあります。
でも、特に資金流出入に大きな影響はなかったようです。
社長交代といえばインパクトがありますが、実態は中野氏がトップであることが感じ取れるからかもしれません。
新たな経営体制として2名が紹介され、役職は以下の通りです。
もともと、中野氏はCEO(最高経営責任者)だったわけです、園部氏が加わった後もこれは変わりません。
この役職をみると引き続き中野氏がトップであり続けることは明確です。
そんなこともあって、セゾン投信の顧客は安心しているのではないでしょうか。
この資金流入をみるかぎり、社長交代は少なく、顧客は今後の中野氏と園部氏の2等体制での経営に期待しているのかもしれません。