セゾン投信が「長期投資シミュレーション機能」を公表しましたので、お伝えしたいと思います。
⾧期投資シミュレーションを提供開始
2019年11月1日、セゾン投信から「『⾧期投資シミュレーション~セゾン号の道しるべ~』 提供開始のお知らせ」が公表されました。
セゾン投信|『⾧期投資シミュレーション~セゾン号の道しるべ~』提供開始のお知らせ
このツールはセゾン投信が株式会社MILIZEと共同開発したもので、そのことがMILIZEのWEBサイトにも掲載されています。
「長期資産形成の入口から出口までの資産の“見える化”をサポートするツールとして活用できる」とされています。
どのようなツールなのか、見ていきましょう。
2種類のシミュレーション機能
今回、セゾン投信のから発表された長期投資シミュレーションは、以下の2つの機能があります。
- 積立投資シミュレーション
- 取り崩しシミュレーション
それぞれの機能の詳細を見ていきましょう。
積立投資シミュレーション
積立投資シミュレーションでは、以下のシミュレーションが可能となっています。
- 「将来の積立資産額」
- 「毎月の積立額」
- 「目標までの積立期間」
まずは、自分の年齢(積立投資を始める年齢)を入力します。
その後、「将来の積立資産額」 、「毎月の積立額」、「目標までの積立期間」のいずれかを選び、必要な情報を入力していきます。
いきなり、運用期間や目標金額などの項目を入力しろと言っても、投資初心者にはイメージしにくいかもしれません。
しかし、項目ごとに「参考情報」が用意されており、それを参照することでどのような値を入力すれば良いのかをサポートしてくれます。
ただし、積立投資のみを想定しており、初期にまとまったお金を投資に回した場合のシミュレーションはできないようです。
この点は、さわかみ投信の複利効果シミュレーションのほうが便利かなと思います。
取り崩しシミュレーション
取り崩しシミュレーションでは、以下の項目がシミュレーションできます。
- 「資産の寿命」
- 「毎月取り崩せる額」
- 「取り崩しにいくら必要」
こちらも、最初に年齢を入力します。
入力する年齢は運用終了する年齢ではなく、資産を増やすフェースが終了した年齢になります。
つまり、築いた資産を運用しながら少しずつ取り崩し使っていくイメージです。
その後、「資産の寿命」、「毎月取り崩せる額」、「取り崩しにいくら必要」の中から一つ選び、取崩の額などを入力するとシミュレーションできます。
積立投資のシミュレーションが多い中で、取り崩しシミュレーションができる金融機関は珍しいのではないでしょうか。
ただ、取り崩しをサポートしてくれるサービスはセゾン投信にはありません。
ありがとう投信みたいに「定期換金サービス」のようなものがあれば、運用しながら取り崩しということがやりやすいですね。
セゾン投信の今後のサービス拡充に期待です。
とても便利!「想定利回り」の入力サポート
シミュレーションの各項目を入力する際に、入力をサポートする「参照情報」があると説明しました。
これだけでも、便利なのですが、「想定利回り(%)」の入力はさらに便利にできている点には驚きました。
各資産の15年のリターンの平均の実績値が表示され選べるようになっています。(実績値は2019年11月13日に表示されたもの)
- 日本株式 2.9%
- 先進国株式 5.6%
- 新興国株式 9.4%
- 日本国債 1.9%
- 先進国国債 3.8%
- 株式・債券バランス 5.0%
また、セゾン投信が運用する2ファンドの設定来の年換算収益率も表示されます。 (実績値は2019年11月13日に表示されたもの)
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 3.2%
- セゾン資産形成の達人ファンド 6.2%
もちろん、想定利回りに独自に好きな値を入力することもできますが、これらの値を選択することも可能となっています。
おじさん的にはこのサポート機能が一番感動したポイントです。
是非、一度「長期投資シミュレーション~セゾン号の道しるべ~」を使ってみてください。