直販投信の資金流出入(2020年11月)

資金流出入 直販投信の比較

2020年11月の直販投信ファンドの資金流出入をまとめました。

毎月、独自の推計で資金流出入の金額を発表しています。

それでは、直販投信8社12本の資金流出入をご紹介します。

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集計対象の直販投信ファンド

独立系運用会社が運用するファンドのうち直接販売を主たる販売経路としている以下の13ファンドについて集計しています。

  • さわかみファンド(さわかみ投信)
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)
  • セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)
  • ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
  • ひふみワールド(レオス・キャピタルワークス)
  • ありがとうファンド(ありがとう投信)
  • 結い2101(鎌倉投信)
  • ユニオンファンド(ユニオン投信)
  • ザ・2020ビジョン(コモンズ投信)
  • コモンズ30(コモンズ投信)
  • 浪花おふくろファンド (クローバー・アセットマネジメント)
  • かいたくファンド(クローバー・アセットマネジメント)
  • コドモファンド(クローバー・アセットマネジメント)

クローバー・アセットマネジメントの「かいたくファンド」は今月がからなくなりました。

今後は8社12本についてまとめていきます。

2020年11月は約61億円の資金流出超過

2020年11月の直販投信への資金流出入は約61億円の流出超過となりました。

先月が約39億円の流入超過でしたので、流出になってしまうばかりか大幅に流出してしまったことが分ります。

数字的にはなんとも残念か結果です。

資金流出入

直販投信のファンドごとの資金流出入

直販投信のファンドごとの資金流出入も見ていきます。

投資信託協会のデータより当サイト推計

資金流出のファンドが多いので、グラフが右寄りになってしまいました。

それでは、気になるファンドの動向をみておきましょう。

さわかみファンドは流出60億円

「さわかみファンド」は約60億円の純流出となってしまいました。

ここ数ヶ月は、流出超過となるものの数億円程度に収まっており、純流入への兆しもみえていたところだったのですが、非常に残念です。

基準価額が27000円を超えてきたあたりから売りが止まらないようです。

毎営業日、数億円単位で資金が流出していっている分けです。

直販投信全体で約61億円の純流出といいましたが、そのほとんどが、さわかみ投信の純流出ということになります。

ただ、こうした基準価額の上昇に伴う流出傾向はさわかみファンドだけではありません。

ユニオンファンドの連続資金流入が82カ月でストップ

ユニオンファンドは、2600万円ほどの純流出となった模様です。

金額としてはわずかなマイナスといったところですが、非常に残念なことです。

なんと、ユニオンファンドは2014年1月以降、82カ月連続で資金流入超過となっていました。

これはアクティブファンドでは、記録的ではないでしょうか。

残念ながら、82カ月でストップしてしまいます。

また、来月から出直しですね。

ひふみ投信は再び流出にだが、ひふみワールドは堅調

10月は約2億7000万円の純流入となり、数ヶ月ぶりに資金流入に転じた「ひふみ投信」でしたが、11月は再び純流出となったようです。

約15億8000万円が流出したものと推測されます。

一方、「ひふみワールド」のほうは順調に資金の流入が続いているようです。

6月に資金流出となり、心配しましたが、その後はまた安定して資金が流入しているようです。

11月の「ひふみワールド」は、先月よりも流入が増えて、約5億9000万円の流入超過となりました。

「ひふみワールド」は営業日別に資金の流出入をみてもほとんどが流入超過となっています。

米国株式を中心に運用される「ひふみワールド」に資金が集まっているのでしょう。

セゾン投信の2ファンドも流入額は大きく減少

驚異的に安定的な資金流入を誇っていたセゾン投信の運用する2ファンドは11月も安定的な流入をみせています。

  • セゾン資産形成の達人ファンド 約6.6億円
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 約8.4億円

両ファンドで約15億円の流入超過となりました。

先月は34億円ほどありましたから、半減してしまったことになります。

はやり基準価額が高くなってきた11月後半に資金流出傾向がみられたようです。

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