さわかみ投信が運用し販売する「さわかみファンド」に資金が流入する傾向が見られます。
長らく、流出が続いていたいようですが、ここから風向きが変わるかもしれません。
さわかみファンド、2021年7月は1億超の純流入
さわかみファンドの2021年7月の資金流出入は1億円超の流入になったとみられます。
ちょっと、小さいですけど過去2年間の資金流出入をグラフにしてみました。
1.5億ぐらいって計算になりましたけど、投資信託協会の公式発表によると1.2億の流入超過でした。
2020年5月以来の流入超過となっていることが分ります。
14カ月ぶりに資金流入に戻ってきたことになります。
さわかみファンドのファンド仲間にとってはうれしいニュースです。
どうして「さわかみファンド」への資金流入が増えたのか
1年以上も資金流出が続いていたわけですが、ここにきて流入超過に転換しました。
うれしいニュースなので、ちょっと理由を考えてみましょう。
賞与(ボーナス)月なので、積立投資の金額増額?
7月と言えば賞与(ボーナス)シーズンです。8月の会社もあるかもしれませんが。。。
さわかみ投信の積立投信(定期定額購入サービス)は年に2回まで、積立金額を増額する事ができます。
これは、1月から12月まで好きな月を自由に選ぶことができますが、その代表となるのが賞与月(ボーナス月)でしょう。
つまり、ボーナスが入ってくる月は多めにファンドを買っておこうという設定ができます。
もちろん、会社によってボーナスの時期は異なるのですが、夏のボーナスは7月8月が一般的に支給月になるでしょう。
このことを考えると、積立投資から流入する金額がいつもより多かったことが推定できます。
澤上篤人氏の退任が好影響?
7月1日に創業者の澤上篤人氏が退任していたことが発表されました。
あまり信じたくないですが、もしかしたら澤上篤人氏の退任が資金流入に影響を与えた可能性もなくはないでしょう。
2013年に最高投資責任者も退任しており、現在は代表権のない取締役会長という立場でした。
退任があったとしても、さわかみ投信の経営とさわかみファンドの運用には大きな影響はないと思われます。
しかし、積極的な世代交代を期待するファンド仲間も少なくないでしょう。
そういうわけで、澤上篤人氏の引退が資金を呼び込んだ可能性もあり得ます。
口座数も頑張って欲しい「さわかみファンド」
さわかみファンドが久しぶりに資金流入になったのがうれしくて、いろいろ理由を考えてみました。
一方、顧客口座数のほうもさわかみ投信には頑張って欲しいですね。
2009年8月に12万口座を突破したと言われていますが、現在は12万口座を下回っています。
つまり、この10年間で全然顧客が増えていないわけです。(むしろ減っています。)
2021年7月の月次レポートによると、口座数は117,092です。
この停滞気味は何とか抜け出して欲しいです。
最近は5カ月連続で口座数が増えています。
資金流入とともに口座数にも勢いをつけて、まずは12万人を目指して欲しいです。