レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみプラス」の資金流出入が月次ベースで資金流入超かとなった模様です。
半年で1000億円もの資金流出が見られましたが、新型コロナウイルスの影響による市場暴落もあってか、資金流入へと転換しています。
資金流入超となった「ひふみプラス」
2020年3月の「ひふみプラス」は資金流入超となったようです。
「ひふみプラス」の過去1年間の資金流出入をグラフで示すと以下の通りです。
2020年3月の「ひふみプラス」は、当サイト推計で40億円弱の資金流入超過となっています。
2019年8月以来の資金流入超過
「ひふみプラス」は人気のファンドですが、ここ半年は資金流出が続いていました。
半年で1000億円以上の資金流出となっていることを以前取り上げました。
しかし、2020年3月は資金流入が大きく超過となりました。
半年ぶりの資金流入超ということになります。
「ひふみプラス」の資金流入の要因を考える
どうして「ひふみプラス」の資金流出が止まったのかを考えてみたいと思います。
基準価額が下がったから
単純な話ですが、基準価額が下がったために換金が抑制されていると思われます。
「ひふみプラス」は基準価額が高くなると売られる傾向にありました。
十分に含み益を持った投資家が利益確定のためにどうしても換金することが多くなります。
しかし、新型コロナウイルスの影響で急激に基準価額た下がってしまいました。
投資家はできるだけ高く売りたいわけでして、売却を予定していた投資家が換金を見送ったのかもしれません。
「ひふみワールド+」への乗り換えが落ち着く
「ひふみプラス」の資金が、世界株式に投資する「ひふみワールド+」に流れる傾向が少なからずあったのではないでしょうか。
2020年3月になって「ひふみワールド+」の資金流入額も落ち着きを見せています。
この乗り換えがなくなったことで、「ひふみプラス」の資金流出が抑制された可能性もあるでしょう。
アクティブファンドらしさの発揮「キャッシュ30%」
2020年2月25日にレオス・キャピタルワークスから出された、ひふみの運用についてのメッセージも影響しているかもしれません。
とくにインパクトがあったのが、「キャッシュ比率30%で2000億円」という内容です。
こうしたアクティブファンドらしい動きが評価を受けて、再び資金流入超となったものと推測できます。
事実、この発表以降は、資金流入超過となる日が増えています。
まとめ
「ひふみプラス」が半年ぶりに資金流入超過となったことを考えました。
「ひふみプラス」は注目を集めるアクティブファンドの代表格です。
資金流出入がちょっと激しいのは気になりますが、今後も安定的に純資産と運用成績を伸ばしていって欲しいです。
また、直販投信を応援する投信おじさんは、直販の「ひふみ投信」にもお金が集まって欲しいと思っています。
そんなことより、レオス・キャピタルワークスがSBIホールディングスの子会社になるニュースのほうが気になります。
SBIの販売力を手に入れて急成長するかもしれません。