2020年2月13日、セゾン投信が運用する2つのファンドの純資産総額の合計が3000億円を超えたと発表されました。
直販投信のパイオニアであるさわかみ投信の純資産総額や顧客数で、超えていくのでしょうか?
セゾン投信の運用資産総額が3000億円を突破
2020年2月13日に、セゾン投信から以下の発表が出されました。
セゾン投信|運用資産総額 が 3,000 億円を突破いたしました! (PDF)
そうです、とうとう大台の3000憶円を突破したのです。
セゾン投信は2本のファンドを運用しているのでそれぞれの運用資産は以下の通りです。
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 2,047.7億円
- セゾン資産形成の達人ファンド 958.2億円
上記2ファンドを合わせて、3,005.9億円となりました。
本当におめでとうございます。
発表分では、運用開始して以来12 年 11 ヶ月での達成であり、多くのお客さまが当社を信頼し積立投資を継 続してくださったことで得られた結果であると述べられています。
また、変わらず「長期・積立・国際分散」の3原則を訴え続けいくとしています。
セゾン投信はライバルたち?を追い抜くのか?
さて、3000億円を突破としたとなると直販投信の老舗的存在であるさわかみ投信と比べてみたくなります。
もしかして、直販投信でトップの座を射止めたのではないでしょうか?
また、勢いのある直販投信会社であるレオス・キャピタルワークスと比べてみたいと思います。
さわかみ投信とセゾン投信の純資産総額の比較
さわかみ投信が運用する「さわかみファンド」の同日時点での、純資産総額は3,055.3億円です。
ですから、セゾン投信の運用資産はさわかみ投信には約50億円及びません。
しかし、最近の傾向として、セゾン投信の方がさわかみ投信よりも口座数の伸びも勢いがありますので、この差はすぐに埋まってしまうかもしれません。
なお、さわかみ投信の口座数は12万人程度であり、セゾン投信の口座数は14万人を超えています。
口座数では既にさわかみ投信を追い抜いています。
レオス・キャピタルワークスとセゾン投信の純資産総額の比較
同日のレオス・キャピタルワークスの直販ファンドの純資産総額は以下の通りです。
- ひふみ投信 1,284億円
- ひふみワールド 110億円
合計すると約1,400億円です。
なお、レオス・キャピタルワークスの口座数は2019年9月末時点で78,995口座と発表されていました。
ですから、現在約8万口座だと思われます。
口座数、純資産総額ともにセゾン投信に及びません。
しかしながら、レオス・キャピタルワークスは私募ファンドや投資一任契約での運用も行っています。
これらや販売会社で売られるファンドを合計すると1兆円近い運用資産を持っていると思われます。
直販分の運用残高で比較すると・・・
セゾン投資とさわかみ投信、レオス・キャピタルワークスの運用資産を比較してきました。
ここで注意したいのは、直販投信として比較する場合、直販分であるかどうかを考慮しなければならない点です。
レオス・キャピタルワークスは、直販のファンドとそれ以外を別のファンドとしているので、直販がどれくらいあるのかが分かりやすいです。
でも、さわかみ投信とセゾン投信は、直販と販売会社経由での販売が混ざっているはずです。
さわかみファンドは、かつては「ひろぎんウツミ屋証券」でも販売していましたが、現在は直販のみです。
また、個人型確定拠出年金(iDeCo)や企業型確定拠出年金への提供もありますが、さわかみ投信独自で確定拠出年金事業をやっています。
ですから、さわかみファンドの運用残高のほとんどが直販分だと推察できます。
セゾン投信の販売会社経由は少なくないはず
一方、セゾン投信の2ファンドはいくつかの販売会社経由で販売されています。
tsumiki証券、ゆうちょ銀行などです。
セゾン投信は、2019年3月20日に2,500億円を突破したことを発表していました。
セゾン投信|運用資産総額が2,500億円を突破いたしました︕(PDF)
しかし、直販分が2500億円に達したのは2019年7月でした。(第13期交付運用報告書より)
直販分が2,500億円に達するまでに3~4カ月かかっています。
正確な数字は把握できていませんが、販売会社を通して販売される分もそれなりにあると推察できます。
間もなく、セゾン投信が運用資産額、口座数ともに首位に?
直販分に限って運用資産額を比較するのは難しいですが、この勢いで行けば、直販分に限って比較してもさわかみ投信はセゾン投信に抜かれてしまうでしょう。
口座数についていえば、直販投信の口座は14万人を超えており、既にトップです。
直販分の運用資産額でさわかみ投信を抜いてしまえば、直販投信業界で運用資産額、口座数ともに首位の座を得られるでしょう。
間もなく、セゾン投信が直販投信のリーディングカンパニーとなるのかもしれません。
がんばれ!さわかみ投信!