さわかみ投信の発行するレポート「長期投資だより」2020年9月号を紹介します。
2020年9月の「長期投資だより」
2020年9月15日、さわかみ投信の月中レポートである「長期投資だより」が発行されました。
それぞれの記事をみていきたいとおもいます。
2020年9月の「長期投資だより」の概要
今月号の「長期投資だより」の主な内容は以下の通りです。
- さわかみ投信が株式上場?
- 脱プラスチックへの挑戦
- 【第17回】第21期 お客さま動向報告 その➀
- 国際石油開発帝石株式会社(1605)
- 父を超えた日
- 動いた人から楽になる ~これからのあなたへ~
- 運用に迫る!~オンライン運用報告会特別コンテンツより~
さわかみ投信が株式上場?
毎月ある「澤上龍の先憂後楽」シリーズの記事です。
社長の澤上龍氏の執筆です。
なかなか衝撃的なタイトルですが、結論は・・・。
そうですよね。
原則として上場企業にしか投資しないのに、上場をあまり評価しないのは個人的には残念な感じもするのですが、さわかみ投信は上場しません。
龍社長は、「今後も理念のブレ難いオーナー企業を貫いていく方針だ。」とオーナー企業であり続けることを宣言しています。
関連して、以前の澤上篤人会長のブログも思い出しました。
一部に世襲がどうのこうのといわれているようですが、世襲は ”さわかみ” というファミリー名に対する社会的な責任意識と誇りであって、それはファミリーの名誉としても断固として守り育てていきます。
引用:澤上篤人の長期投資家日記
会長、社長、親子でオーナー企業であり続け、世襲でいくと宣言しています。
この点は、評価が分かれるところでしょうが、安定した運用成績が得られるのであれば、投資家は何の不満もないでしょう。
【第17回】第21期 お客さま動向報告 その➀
今月の記事でもう一つおもしろかったのが、直販部の中津圭博氏が書いた記事です。
さわかみファンドの第21期の決算が終わりました。
ファンドの決算が終わると、通常運用関係の説明があるのですが、この記事は顧客の動向に視点を置いて語っています。
直販投信ならではですね。
顧客数や口数だけなら、普通なのですが、資料請求数や口座閉鎖と口座開設の内訳まで表にしてくれています。
正直、ここのところの「さわかみファンド」は、口数も顧客数も伸び悩んでいます。
むしろ、ちょっと減る傾向にあります。
そんななか、あえてこのような情報を開示して、顧客の不安を払拭しようとしているのかもしれませんね。
実際、この表を用いて、顧客が減少した原因を説明しています。
マイナンバーを求められたら、これを機に口座閉鎖してしまおうという顧客は少なくないと思います。
はやく、マイナンバーカードが普及してみんな抵抗なく使える時代にならないかな~。
便利だと思うけど。