恒例の2021年1月直販投信ファンドの資金流出入をまとめました。
毎月、独自の推計で資金流出入の金額を発表しています。
それでは、直販投信8社12本の資金流出入をご紹介します。
集計対象の直販投信ファンド
独立系運用会社が運用するファンドのうち直接販売を主たる販売経路としている以下の13ファンドについて集計しています。
- さわかみファンド(さわかみ投信)
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)
- セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)
- ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
- ひふみワールド(レオス・キャピタルワークス)
- ありがとうファンド(ありがとう投信)
- 結い2101(鎌倉投信)
- ユニオンファンド(ユニオン投信)
- ザ・2020ビジョン(コモンズ投信)
- コモンズ30(コモンズ投信)
- 浪花おふくろファンド (クローバー・アセットマネジメント)
- コドモファンド(クローバー・アセットマネジメント)
2021年1月は10億円弱が直販投信に流入
2021年1月は、直販投信に約9億6000万円ほど資金が流入してきたとも見られます。(純流入)
先月は、約17億円の純流入だったので、金額的にはかなり減らしましたが、全体としてプラスとなっていることは安心できるポイントです。
直販投信業界が成長しているということですから。
直販投信のファンドごとの資金流出入
直販投信のファンドごとの資金流出入も見ていきます。
ちょっと、さわかみファンドの流出だけ目立っちゃいますね。
ファンドごとに見ていきましょう。
さわかみファンドは流出傾向変わらず
さわかみファンドは、約40億円の資金の流出超過となったようです。
先月は、約20億円の流出超過だったので、倍増してしまいました。
もっとも、ここ3ヶ月は、流出金額が大きいです。(グラフを参照)
昨年11月からの3カ月で120億円を超える純流出となっています。
そして、年間通してほとんど資金流出となっています。
なんとか、この難局を切り抜けてほしいです。
資金流入はつみたてNISAの認定基準にもなっていますし・・・。
ひふみワールド、過去最高の純流入
レオス・キャピタルワークスが運用する第二のファンド、「ひふみワールド」は、約20億4000万円の純流入となった模様です。
「ひふみワールド」としても、過去最高の月間資金流入ということになります。
過去一年間の資金流出入は以下のグラフの通りです。
設定後、1年もたたないうちに流出超過となってしまった(2020年6月)のは心配しましたが、今年に入って急激に資金が集まってきているようです。
また、営業日別に見ても、特定の日に大口の買い付けがあったようにも見えないので、安定的に多くの投資家の資金が流入しているようです。
運用も好調で、純資産は224億円にまで成長しています。
販売会社を使わず直販だけでここまできているのでスゴイです。
鎌倉投信の「結い2101」は流出超過へ
2021年1月の「結い2101」は4億9000万円ほどの流出超過だったようです。
鎌倉投信は毎営業日が流出超過となったとしても、積立投資で入ってくる資金が毎月3億円ぐらいあるので、だいたい流入超過となっていました。
しかし、今月は大口の解約があったのでしょうか、大きく流出する結果になってしまいました。
毎月、多少のバラツキはあるものの、基本的に安定して資金がしていると言えるでしょう。
ユニオンファンド、3カ月連続の流出超過
資金流入が毎月続いているファンドの代表格だったユニオンファンドです。
しかし、82カ月連続だった資金流入も2020年10月で終わってしまいました。
2020年11月からは資金流出超過となり、今月まで3カ月続いています。
2020年1月は4000万円強の流出超過とみられます。
これまで3カ月連続で流出超過となったことはありませんでした。
流出は今月で終わって、また連続流入記録を作ってほしいです。