2020年8月の直販投信ファンドの資金流出入をまとめました。
毎月、当サイト独自の推計でお知らせしています。
それでは、直販投信8社14本の資金流出入をみていきましょう。
集計対象の直販投信ファンド
独立系運用会社が運用するファンドのうち直接販売を主たる販売経路としている以下の14ファンドについて集計しています。
- さわかみファンド(さわかみ投信)
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)
- セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)
- ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
- ひふみワールド(レオス・キャピタルワークス)
- ありがとうファンド(ありがとう投信)
- 結い2101(鎌倉投信)
- ユニオンファンド(ユニオン投信)
- ザ・2020ビジョン(コモンズ投信)
- コモンズ30(コモンズ投信)
- 浪花おふくろファンド (クローバー・アセットマネジメント)
- かいたくファンド(クローバー・アセットマネジメント)
- らくちんファンド(クローバー・アセットマネジメント)
- コドモファンド(クローバー・アセットマネジメント)
来月からは本数が減ってしまうのかな・・・らくちんファンドがなくなるので・・・。
悲しいけど、これも直販投信の歴史の1ページになりますね。
2020年8月は約19億円の資金流入超過
2020年8月の直販投信への資金流入は約19億円となりました。
先月は12億円という結果だったので大きく、少し流入額が増えたことになります。
直販投信のファンドごとの資金流出入
直販投信の各ファンドごとの資金流出入も見ていきましょう。
毎月同じですが、以下のグラフのとおりです。
ひふみ投信は資金流出が続く
レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみ投信」の8月の資金流出入は、先月より少し増加して、22億円超の純資金流出となりました。
ここのところ「ひふみ投信」は高水準での資金流出が継続しています。
これで、とうとう12カ月連続で資金流出超過となっています。
姉妹ファンドの「ひふみプラス」の大量の資金流出に悩んでいるようです。
「ひふみ投信」と「ひふみプラス」は基本的に中身は同じです。
でも、「ひふみ投信」は直販ですから、直販の強みを発揮してこの状況を乗り越えて欲しいです。
「ひふみワールド」は勢いを取り戻す
2020年6月には初めての資金純流出となった「ひふみワールド」でしたが、7月にはプラスに転じ、8月は純流入額が5億円を超えたようです。
かつての資金流入の勢いを取り戻したようです。(グラフ参照)
営業日別に見ても、7月下旬からはほとんどが流入超過となっています。
去年10月に設定したばかりで、まだ1年も経っていません。
コロナの一時的な影響はあったにしても、直販投信の強みを活かして、残高を積み増していって欲しいです。
販売会社経由で販売される「ひふみワールド+」は先月大きな資金純流出となっていました。
しかし、こちらも8月は資金純流出に戻ったようです。
1億円程度ですが・・・。
セゾン投信の資金流入は安定的!2ファンドで約30億円
セゾン投信は驚異的な安定感を見せています。
- セゾン資産形成の達人ファンド 約14億円
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 約16億円
先月より、金額的には微減ですが、2ファンド合わせて30億円を超える純流入となっています。
顧客数でも運用資産でも、セゾン投信が直販投信のリーディングカンパニーポストを固めつつありますね。(さわかみ投信、ごめんなさい)
鎌倉投信は突然10億円の資金流入
鎌倉投信が運用する「結い2101」の資金流出入は比較的安定しており、たまに流出超過もありますが、だいたい毎月2,3億円の流入超過となることが多いです。
でも、2020年8月は10億円を超える純流入となった見込みです。
ただし、営業日別の流出入をみていくと、特定の日だけ約10億円の流入超過となっています。
ですから、日々の資金流入が増えた結果ではなく、10億円程度の大口の買付があったと思われます。
さわかみファンドは流出超過額が増える
さわかみ投信が運用する「さわかみファンド」は先月より流出額が増えて、6億を超える流出超過となったようです。
今年5月には8カ月ぶりに流入超過になるという、明るい兆しがあったのですが、その後は、流出超過が続いています。
さわかみファンドは8月24日に、第21期の決算を迎えています。
今期も純流出となったにちがいありません。
資金流出入はつみたてNISAの要件の1つともなっています。
頑張ってほしいのです。