直販投信には具体的にどんな意味があって、何を指しているのか詳しく説明します。
直販投信とは何か?
このブログの最大のテーマでもある「直販投信」とは何かについてです。
ちょっと、単語を分解して詳しくみていきます。
直販投信の「直販」とはどんな意味?
「直販投信」は2つの単語に分割することができます。
「直販」と「投信」です。
まず、前半の「直販」を考えましょう。
一方、前半の「直販」は「直接販売」の略となります。
直接販売の辞書的な意味はこんな漢字になります。広辞苑をみてみましょう。
生産者が流通機構を経ないで、直接に消費者に販売すること。
出典|広辞苑第七版
簡単に言うと、仲介を通さないってことですね。
直販投信の「投信」とは?
直販投信の後半の「投信」は、言わずもがなですが、もちろん「投資信託(ファンド)」のことを意味しています。
直販投信は投資信託の一種であることが分りますね。
「直販投信」の意味は?
「直販」と「投信」、2つの単語を個別に考えましたが、この2つを合わせるとどう意味なのでしょうか?
つまり、直販投信とは、生産者(運用会社)が流通経路を通さずに直接に消費者(投資家)に販売することをいいます。
「直販投信」という単語は、そのように販売される投資信託(ファンド)を指して使われます。
さらに、そのような販売をしている運用会社のこと「直販投信」と呼ぶことがあります。
「直販投信」は正式な用語ではない?
「直販投信」の意味が分かったところですが、この「直販投信」という単語は、正式な用語としては用いられていないようです。
なんと、投資信託協会の公式サイトには「直販投信」という単語が出てきません。
投資信託協会では、
投資家に直接、自社の投資信託を販売している運用会社を「投信直販会社」
と呼んでいます。
また、投資家に直接に投資信託を販売することを「直販販売」や単に「直販」と呼んでいます。
しかし、新聞報道などでは「直販投信」という単語が頻繁に用いられています。
当サイトでは報道なのでも使用頻度がも高いと思われる、「直販投信」で統一して使っていきます。
サイトの名称も「直販投信.com」ですしね。
直販投信と一般的な投資信託の違い
直販投信の意味が分かったところで、一般的な投資信託とは何が違うのかを抑えておきましょう。
意味の説明から既にお分かりと思いますが、違うのは販売方法です。
一般的な投資信託の販売方法
わたしたち個人投資家が投資信託(ファンド)を購入したいなら、どこで買いますか?
普通は銀行や証券会社といった金融機関で買うのではないでしょうか。
銀行や証券会社は投資信託の販売をしているだけであり、お金の運用をしていません。
ですから、投資信託を販売する銀行や証券会社などの金融機関のことを販売会社といいます。
実際に投資家のお金を運用してくれるのは、運用会社であり、販売会社は投資信託の販売を行っているだけです。
これが一般的な投資信託の買い方です。
つまり、私たち投資家は運用会社で運用されている投資信託を販売会社を経由して購入するのです。
直販投信の販売方法
直販投信の場合、投資家は運用会社から直接投資信託を購入します。
仲立ちをしてくれる銀行や証券会社といった販売会社がないわけです。
ですから、運用会社(○○アセットマネジメント、○○投信など)に口座を開設して投資信託を購入する流れになります。
どんな直販投信があるのか?
どんな直販投信があるのでしょうか?
すべての運用会社が直販投信を販売しているわけではありません。
直接販売を行っている運用会社はむしろ少数派です。
現在、以下の直販投信の会社があります。
- さわかみ投信株式会社
- ありがとう投信株式会社
- セゾン投信株式会社
- クローバー・アセットマネジメント株式会社
- レオス・キャピタルワークス株式会社
- ユニオン投信株式会社
- コモンズ投信株式会社
- 鎌倉投信株式会社
- 三井住友DSアセットマネジメント株式会社
- 三菱UFJ国際投信株式会社
たくさんあるように感じるかもしれませんが、20年かけて少しずつ増えてきた結果です。
日本では直販投信はまだまだ少なく認知度も高くないのが現状ですが、これから伸びてくる販売方式になるはずです。
まずは、どこかで口座開設してみてはいかがですか?
直販投信が世の中に広まることを願っています。